使い終わったカイロを前にして、
「燃えるごみと燃えないごみ、どちらに出せばいい?」
「まだ温かいまま捨てても大丈夫?」
「未使用のまま期限が切れたカイロはどう処分する?」
と迷った経験がある方もいるのではないでしょうか。
使い捨てカイロには鉄粉が含まれていますが、全国で分別方法が統一されているわけではありません。
可燃ごみにする自治体もあれば、不燃ごみにする自治体もあるため、お住まいの地域のルールを確認する必要があります。
この記事では、使い捨てカイロの基本的な捨て方や、未使用品・期限切れ品を処分するときの注意点を解説します。
充電式カイロやベンジンを使うカイロなど、使い捨てタイプ以外の処分方法も確認しておきましょう。
カイロは何ごみ?自治体によって分別が異なる
使い捨てカイロは、自治体によって「可燃ごみ」「燃やすごみ」「不燃ごみ」など、分別区分が異なります。
日本カイロ工業会も、使用済みの使い捨てカイロの廃棄方法は市町村ごとに異なるため、居住地の自治体へ確認するよう案内しています。
そのため、「鉄粉が入っているから、どこでも燃えないごみ」「袋が不織布だから、燃えるごみ」と自己判断するのは避けましょう。
次の方法で確認すると確実です。
● 自治体のごみ分別表やごみ分別アプリで「カイロ」を検索する
● 自治体のホームページを確認する
● 分類が見つからない場合は、ごみを担当する窓口へ問い合わせる
ごみの区分だけでなく、指定袋の有無や収集日、集積所への出し方も地域によって異なります。
御殿場市では使い捨てカイロは「不燃ごみ」
御殿場市の家庭用ごみ減量ガイドブック簡略版では、使い捨てカイロは「不燃ごみ」に分類されています。
家庭から出た使い捨てカイロは、地区ごとの不燃ごみ収集日に、御殿場市が指定する方法で地域の集積所へ出しましょう。
なお、この区分は御殿場市の家庭から出たカイロに関するものです。
御殿場市外にお住まいの方は、その地域の分別ルールを確認してください。
また、店舗や会社などの事業活動で出たカイロは、家庭ごみとは処理方法が異なります。
使い捨てカイロの基本的な捨て方
使用済みのカイロは、次の手順で処分します。
1.カイロを使い切る
まずはカイロを通常どおり使い切ります。
発熱中のカイロは無理に開けたり、水をかけて冷やしたりする必要はありません。
使い捨てカイロは、鉄粉が空気中の酸素と反応して酸化するときに出る熱を利用しています。
製品によって異なりますが、中には鉄粉のほか、水、塩類、活性炭、保水剤などが入っています。
2.発熱が終わり、完全に冷めたことを確認する
使用後は、カイロが完全に冷めるまで待ちます。
日本カイロ工業会では、加盟メーカーの製品について自然発火性や自己発熱性の試験結果に基づき危険性がないと案内していますが、温かい状態のものをすぐごみ箱へ入れるより、発熱が終わったことを確認してから処分すると安心です。
冷めたカイロを再び振っても、基本的に発熱反応が終わっていれば温かくなりません。
3.袋を開けずに、そのまま分別する
カイロ本体は破らず、そのまま処分しましょう。
中身と不織布を分けるために、わざわざ切り開く必要はありません。
カイロの中には細かな粉末が入っているため、開けると周囲に飛び散ったり、目や口に入ったりするおそれがあります。
自治体や製品に特別な指示がなければ、袋に入った状態で指定の区分へ出してください。
4.自治体指定の収集日に出す
最後に、自治体が指定するごみ袋や出し方に従い、決められた収集日に出します。
カイロの外袋を本体から分けて捨てる場合は、外袋についても地域の分別ルールを確認しましょう。
カイロ本体と外袋では、分類が異なる場合があります。
未使用・期限切れのカイロはどう捨てる?
未開封のカイロを処分するときは、外袋に入ったまま大量に捨てるのではなく、1個ずつ外袋から取り出して発熱反応を終わらせる方法があります。
アイリスオーヤマでは、未開封品を処分する際は、念のため包装から開封し、耐熱性のあるものの上で発熱が完了してから捨てるよう案内しています。
処分するときは、次の点に注意してください。
● 屋外または十分に換気できる場所で開封する
● 紙や布、スプレー缶、灯油など燃えやすいものの近くに置かない
● カイロ同士を重ねず、耐熱性のある場所に置く
● 子どもやペットが触れない場所で反応を終わらせる
● 完全に冷めてから、自治体の区分に従って処分する
有効期限が切れたカイロは、表示より高い温度になったり、持続時間が短くなったりする可能性があるため、日本カイロ工業会は使用を推奨していません。
期限切れ品を無理に体へ使用せず、製品表示やメーカーの案内を確認したうえで処分しましょう。
未使用品が大量に残っている場合は、一度にすべて開封せず、メーカーや自治体、廃棄物処理業者へ相談してください。
カイロを捨てるときの注意点
中身を排水口やトイレへ流さない
カイロの中身は水に溶けるものではありません。
鉄粉や活性炭、保水剤などが含まれているため、台所や洗面所の排水口、トイレへ流すのは避けてください。
誤って袋が破れてしまった場合は、水で流さず、粉末を新聞紙や不要な布などで集めます。
目や口に入らないよう注意し、カイロ本体と一緒に自治体のルールに従って処分しましょう。
中身を誤って食べた場合、日本カイロ工業会は速やかに医師へ相談するよう案内しています。
子どもやペットがいる家庭では、破れたカイロを手の届く場所に放置しないでください。
中身を自己判断で土に混ぜない
使い終わったカイロの中身を「園芸用の土に混ぜられる」と紹介している情報もあります。
しかし、カイロには鉄粉だけでなく塩類なども含まれ、配合は製品によって異なります。
植物や土壌に影響する可能性があるため、メーカーが用途を明確に認めている製品を除き、自己判断で庭やプランターへまくことは避けたほうがよいでしょう。
再利用せずに捨てる場合は、袋を開けず、自治体の分別方法に従うのが確実です。
一度に大量のカイロを出さない
家庭で使った数個程度のカイロであれば、通常の家庭ごみとして処分できるケースが一般的です。
しかし、箱単位の未使用品や何十個もの使用済みカイロを一度に出す場合は、自治体によって出せる量や方法が決められている可能性があります。
引っ越しや倉庫整理などで大量に見つかった場合は、集積所へ出す前に自治体へ確認しましょう。
ほかの不用品もまとめて処分したい場合は、地域の許可を持つ廃棄物処理業者へ相談する方法もあります。
充電式カイロは使い捨てカイロと同じごみに入れない
USBなどで充電して繰り返し使う「充電式カイロ」には、リチウムイオン電池などの小型充電式電池が内蔵されている製品があります。
充電式カイロは、鉄粉を使う使い捨てカイロとは別の製品です。
可燃ごみや不燃ごみへ混ぜると、収集車や処理施設で押しつぶされた際に発火するおそれがあるため、一般のごみ袋には入れないでください。
処分する前に、次の項目を確認します。
● 本体や取扱説明書にある電池の種類
● 電池を安全に取り外せる製品か
● メーカーや販売店による回収の有無
● 自治体の小型家電・充電式電池の回収方法
● JBRCの回収協力店で受け入れ可能な製品か
無理に分解すると、電池の破損や発火につながるおそれがあります。
取り外せない電池を工具で外そうとせず、製品のまま受け入れられる回収先を自治体やメーカーへ確認しましょう。
御殿場市で充電式カイロを処分するとき
御殿場市では、膨張・変形したものやリサイクルマークのないものを含むリチウムイオン電池などを、市一般廃棄物最終処分場(富士山エコパーク内)で回収しています。
ただし、この回収は御殿場市民の家庭から出たものが対象で、事業者・事業所から出たものは受け入れられません。
充電式カイロは製品によって電池の種類や取り外し方が異なります。
本体ごと回収できるか判断に迷う場合は、ごみ袋や集積所へ出す前に、御殿場市環境課またはメーカーへ確認してください。
また、膨らんでいる、変形している、液漏れしている、異常に熱くなるといった製品は、充電や使用を中止します。
ほかのごみと一緒にせず、火気や高温になる場所を避けて保管し、早めに自治体やメーカーへ相談しましょう。
ベンジン式や電子レンジ式カイロの捨て方
カイロには、使い捨てタイプや充電式以外の製品もあります。形が似ていても処分方法は同じではありません。
ベンジン式カイロ
燃料を入れて使うベンジン式カイロは、本体に燃料を残したまま捨てないでください。
火を確実に消し、十分に冷ましてから、取扱説明書やメーカーの案内を確認します。
残った燃料を排水口や地面へ流すことも避けましょう。
燃料の処分方法は、購入店やメーカー、自治体に相談してください。
本体は金属製品として扱われる場合がありますが、自治体によって分類が異なります。
電子レンジ加熱式・蓄熱式カイロ
電子レンジで温めるタイプや、お湯・電気で蓄熱するタイプは、中身や容器の材質が製品ごとに異なります。
破いて中身を出すのではなく、商品パッケージや取扱説明書に記載された廃棄方法を優先してください。
電源コードや充電池が付いている場合は、小型家電または充電式電池を含む製品として扱われることがあります。
事業所から出たカイロは家庭ごみとして出せない
会社、店舗、工場、宿泊施設、学校、イベント会場など、事業活動に伴って出たカイロは事業系ごみです。
従業員や来店客が使ったカイロであっても、事業所で回収したものを家庭用の集積所へ出すことは避け、所在地の自治体や契約している廃棄物処理業者のルールに従ってください。
特に次のようなケースでは、処理業者への相談がおすすめです。
● 冬場に使用済みカイロが継続して大量に出る
● 防災備蓄のカイロをまとめて入れ替えたい
● イベントや屋外作業で配布したカイロを回収した
● 充電式カイロやモバイルバッテリーも一緒に処分したい
● カイロ以外の不燃ごみや事業ごみもまとめて回収してほしい
使い捨てカイロ、充電式カイロ、外箱や外袋が混在している場合は、品目ごとの分別が必要になることがあります。
量や種類を確認したうえで、適切な処理方法を案内できる許可業者へ相談しましょう。
カイロの捨て方に関するよくある質問
- Q使い捨てカイロは燃えるごみですか?
- A
自治体によって異なります。
- Q可燃ごみとしている地域も、不燃ごみとしている地域もあります。
- A
御殿場市では、家庭から出た使い捨てカイロは不燃ごみです。
- Qカイロは温かいまま捨てても大丈夫ですか?
- A
日本カイロ工業会は、加盟メーカーの使い捨てカイロについて自然発火性・自己発熱性試験に基づく危険性はないと案内しています。ただし、安全のため、発熱が終わって完全に冷めたことを確認してから捨てることをおすすめします。
- Qカイロの中身を出して分別する必要はありますか?
- A
自治体やメーカーから特別な指示がなければ、中身を出す必要はありません。袋を破らず、そのまま指定されたごみ区分へ出しましょう。
- Q未使用のカイロはそのまま捨てられますか?
- A
未開封品の扱いは、メーカーや自治体の案内を確認してください。外袋から出し、耐熱性のある場所で発熱を終わらせ、完全に冷めてから処分するよう案内しているメーカーもあります。大量にある場合は、まとめて開封せず事前に相談しましょう。
- Q期限切れのカイロは使えますか?
- A
有効期限が切れたカイロは、表示より温度が高くなったり、持続時間が短くなったりする可能性があります。無理に使用せず、製品表示やメーカーの案内に従って処分してください。
- Q充電式カイロは不燃ごみに出せますか?
- A
一般の不燃ごみには混ぜないでください。内蔵されている充電式電池が、収集や処理の過程で発火するおそれがあります。自治体、メーカー、販売店またはJBRCの案内を確認し、指定された回収先へ持ち込みましょう。
カイロは種類と自治体のルールを確認して処分しよう
使い捨てカイロの捨て方は、自治体によって異なります。
まずは使用を終えて完全に冷めたことを確認し、袋を破らず、地域で指定された分別区分へ出しましょう。
御殿場市では、家庭から出た使い捨てカイロは「不燃ごみ」です。
一方、充電式カイロはリチウムイオン電池などを内蔵している可能性があるため、一般の不燃ごみへ混ぜてはいけません。
処分前に確認したいポイントは、次のとおりです。
● 使い捨て・充電式・燃料式など、カイロの種類を確認する
● 使い捨てカイロは完全に冷ましてから捨てる
● 中身を出したり、排水口へ流したりしない
● 自治体の分別区分と収集日を確認する
● 未使用品や大量のカイロは、メーカーや自治体へ事前に相談する
● 事業所から出たカイロは、家庭ごみの集積所へ出さない
タカダ産業では、家庭の片付けごみや事業所から出る一般廃棄物・産業廃棄物について、状況に応じた回収・処理方法をご提案しています。
「大量のカイロをまとめて処分したい」
「充電式カイロやほかの不用品も一緒に片付けたい」
「事業所の分別方法が合っているかわからない」
といった場合は、廃棄物の種類や量を確認したうえで、適切な方法を検討することが大切です。
ごみの処理でお困りの方は、タカダ産業へお気軽にご相談ください。
参考情報


